ワカシ
<8月-9月> 8月になるとブリの子供のワカシが釣物となる。 ワカシのアクセントは、ワにある。 ワ、カ、シ、(ファ、ミ、レ、)と徐々に音階下げて発音する。 この魚は一潮ごとに10cm大きくなる、と言われる。 一潮は、大潮から中潮、小潮、長潮、若潮、中潮の一巡で約15日。 カッタクリ釣りといって竿を使わず、仕掛けは天秤に鉄仮面(コマセ)にバラフグ・ハモ皮の疑似餌。 水深30mの場所で20m付近(船長指示棚)から腕の長さだけリズムよく(1、2、△)手繰り寄せると、掛かる。
外道にアジ、サバのほか、平ソーダ、丸ソーダのカツオ類が釣れるが、丸は運が悪ければ中毒を起こして、病院で点滴治療。
ワカシは三枚におろして皮をそぎ、ソーダは三枚におろして皮をそぎさらに火で炙り冷水に浸けて、ねぎ、生姜、大根おろし、玉ねぎ、にんにくを載せて、ポン酢で食べると、いと、よろしい。<10月-11月> ワカシは、イナダ、ワラサ、ブリと名前を変える。 ワラサになると神子元島まで行かないと釣れない。 イナダの刺身は、釣った当日より、準備しておいて冷蔵庫で1〜2日寝かせてから食べた方がおいしい。 頭は半割りにして、塩焼きで食べよう。
2002年8月末、イナダの姿が見られなくなり、釣船は沖に回遊しだした本カツオを狙った。ナブラや鳥山をを捜して相模湾中を走り回った。 ナブラは北風が吹くと見えなくなる、という。 本カツオは泳ぐスピードが早い。 だから針掛かりしても、ハリスやサルカンを易々と引きちぎってしまう。 ハリス14号以上に大きめの金具類の新品を、必要とする。
メジ
<10月-11月> ワカシと同時期(8月)、同仕掛けで釣れ始めるのが、マグロの子供のメジマグロ。ワカシ同様に一潮ごとに眼を見張るほど大きくなる。 ワカシと違って名前は変わらず、メジは、本マグロになるだけ。 シーズン終わりの11月になるとイナダとともにマルタのようなメジが1日頑張れば1〜2尾釣れるだろう。 イナダ、メジは回遊魚だから群れに当らないこともあろうが、遊漁船は魚の通り道をチャンと知っていて釣らせてくれる、はず。 日・時間によって泳層がちがうがおよそイナダは上から50m、その15m程上にメジは、いる。 まず底にいるイワシを釣って、その口を閉じるように8号7m位のハリスの1本針につけ、天秤のアミコマセを振って置き竿で待っていると釣れる。
メジマグロの赤身は、やはり、フンドーキンのこいくち醤油で刺し身。 マグロ丼もいい。 60cm(3kg)の中ぐらいメジ(相模湾では大型)でも、一晩では食べきれない量だから、冷凍にしておいて後日、ステーキ(オニオンとベイコンとともに)にして食べると、これもなかなか好評。
メジ・イナダ船を出している江の島片瀬港の島きち丸 http://www.shimakichimaru.co.jp の新造船(2001.7)は、相模湾随一の快適快速船。 船長ほか仲乗りさんも若くハンサムで親切なのがセールスポイントとか。
カマス・キンメ・シロムツ
アカムツ
<10月-2月> 10月になると大磯沖、その南の瀬の海で大カマス(アカカマス)が釣れだす。 スーパーでよく見る20cm程度のもの(ミズカマス)ではない。 その姿はサンマより長めの40cm超で腹はサンマの3倍とデップリ。 回遊魚ではないので、内臓は小さく、骨も少なく、白身。 仕掛けは8号のハリスに16号の針(ムツ針がよいという)にサバの皮をチョン掛けにして、置き竿にしないで常に誘いながら、底を釣る。 深さはシーズン初めは60mってこともあるが、カマスは大きくなるに従い深場に移動するので、150m程度と覚悟したほうがよい。 場合によっては、200mまでいく。 巻き上げるリールの手を休めるとバレてしまうので、手巻きではなく電動が欲しい。 食い渋りのときは、逆に、誘わず置竿にして待つのも手。 1日で10尾、20尾とか、上手なひとは40尾、50尾とか釣れる。 外道にオニカサゴ、棚が合えば(10月頃)アジ、それにサバ。 ヤリイカも。
カマスは足が早い(痛みが早い)ので、釣った当日なら3枚におろしてぷりぷりの刺し身、湯引きして(皮が美味しいと思う大人の為に)の刺し身、が食べられる。 釣人にのみ許される至福のひととき。 冷凍保存しておけば、塩焼きしても格別。 もちろん、から揚げでも。このカマス釣りのパイオニアは、大磯港の声が大きい船長の恒丸。http:// www.tsunemaru.com 毎日の正確な釣果と海況が更新されており、「今日はいい凪でした。明日も予報ではいい凪です」という言葉がほとんどいつも入っている。 相模湾は、南西風が強く吹く(春嵐)4月第1週末の初島卯月ヨットレースとその前3週間を除けば、およそ穏やかな日が続く。
12月になってもカマス船は出るが、その頃には30cmクラスが主流となる。 大カマスはいるがスレて賢くなっており、餌に食い付かなくなっているとのこと。
年越えて2月になると、底ではなく、中層(160m立ちの120mとか)を釣ることになる。 動きの早いカマスの群れを追って瀬の海を隅から隅まで嘗め尽くすように船を走らせ、そして釣る。 シロムツとのリレー釣りをやったりする。2002年8月、茅ヶ崎沖の烏帽子付近では旅館の朝ご飯にでてくる小さなミズカマスが釣れていたが、台風通過にともない、大カマス(本カマス)が釣れるようになった。秋まで生き延びてくれ。
同10月、恒丸のカマス狙いが始まった。 が、水温がまだ暖かいのを理由に、1週間後には、メジ・カツオに切り替えてしまう。 その後水温が落ち青物が去ってカマス乗合に戻したが、不漁。 年明けてキンメを始めた。外道にゴッソリ(チカメミキントキ)も釣れたりする。浅場のキンメ(水深250m前後)としてスポーツ紙にも紹介され人気がでたが、サイズは25cm程度で小型。 小型だからと思ってムツ針14号を使うと、巻き上げ途中でボトボトと落っこちてしまい、一向に釣れない。 ムツ針18号を使う。
2004年2月、大磯の根魚狙い船は、諸磯沖まで遠征する時期があった。 オニカサゴ、アカムツ、キンメ、それに常連のシロムツが混じった。
カワハギ
<11月-12月> カワハギは岸近くの岩場でいつでも釣れる。 でも寒くなり腹に大きなキモを持ち始める(胆がパンパンでキモパン)10月−11月になると乗合船が出始め、冬場いっぱい狙える。 陸から釣れるものを、わざわざ金を出して釣船に乗るのは、そのほうが数多く釣れるからだそうだ。
この釣りの頃はうねりもほとんどないので、江の島に背を向けスピンを張り、エンジンをバックに入れるとヨットが安定する。 そして、ナポレオンでも一杯やりながら、カワハギ釣りをやると、最高。
カワハギの首にザクっと包丁を入れ、そこから手で皮をはいで、身を薄くそぎ切りにして、コリコリの刺し身。 それを、塩しょうゆ酒とキモをすり鉢でおろしたものにつけて食する「ともあえ」は、かわはぎ狙いの釣人の真の目的、真の喜びらしい。
<12月-2月> 11月になると、アマダイを狙う釣船が出始める。 初島より南の港からなら、もっと早くからやってはいるようだ。 アカアマダイ、キアマダイといたらしいが、今はアカしか見かけない。 内房での仕掛けは天秤にアミコマセを使うらしいが、相模湾では錘だけでオキアミを一尾または二尾抱き合わせでつける2本針とシンプル。 外道には、ヒメ(アカボラ)、ガンゾウヒラメなどから揚げにするとおいしい小魚が釣れる。 水深60m-70mの砂地(泥地)の底を釣る。 水温が下がらないことにはシーズンは来ない。 アマダイは冬の間ずっと狙うことができる。 でもコマセを使わないので、アジ・サバの外道を上げられないから、寒いなかを一日耐えるだけの結果に終わるかもしれない。 ストイックなヨット乗りにはピッタシだ。 この魚は姿と色彩が優美で、見惚れてしまうこと疑いなし。
2001.12〜2002.2のアマダイ釣りは、不発だった。 浅場から深場まで、アマダイは散ってしまっているようだ。
アマダイは西京漬にして焼き魚、というのが最もポピュラーな市井の食べ方。 しかし、釣人には、刺し身で食べるという特権が許されている。 昆布を敷いた皿に切り身を乗せ、塩少々にての酒蒸しを「優雅な逸品」と評してある本がある。
腰越港の喜久丸からは、信頼できる釣果情報が入手可能。http://www2u.biglobe.ne.jp/~kikumaru/index.html
オニカサゴ
<12月-1月> アマダイが出てくるのと同時期にオニカサゴは釣れる。だから、アマダイとオニカサゴのリレー釣りをウリにする船宿もある。 江の島片瀬港の片瀬丸 http://www.marines-net.co.jp/hp/katasemaru.html である。 アマダイは60mの砂泥地をオキアミで釣るが、オニは水深150mの岩礁付近をサバの皮で釣る。 5cm長8mm幅のサバの皮がひらりひらりする様は、小魚が泳いでいるようにオニには見えるとか。 根掛かりしないように針先が内側に曲がった眠り針、ムツ針を使う。 船を海底の岩場にどのように寄せるかは船長によるが、片瀬丸では、船の乗り場所は、フォアデッキ(ミヨシというらしい)に限る。 ミッドデッキ(胴の間)やトモではオニは釣れない。 外道には、ホウボウ、メバル。
オニカサゴは危険魚に分類される。 釣ろうと思うなら朝早く来てフォアデッキに座を占め、背びれと尻びれ、それに顔の数箇所の刺を切り落とす為の鋏の持参すべきでしょう。
食するには、やはり煮付け。 でも釣人にのみ許されている特権は、薄切りにしてしゃぶしゃぶ、チリ鍋。 尾びれは炙って、ヒレ酒に使う。
ちなみに1月2日の初釣りには、片瀬丸は江の島神社に南側の海からお参りし、船上で釣人に酒を振る舞ってくれる。 行儀のよい島きち丸では、帰港後の休憩所でいただくことができる。
メバル
<2月-4月> 1月にマダイ釣りの外道で釣れていた5cmのメバルがもう少し成長するので、2月になるとそれを狙って遊漁船が出始める。 三浦半島西側や腰越、茅ヶ崎あたりの一部の船だ。 深さ20〜30mの岩場。 錘15号、目のいいメバルには1.5号のハリスを使い、胴付きの三本針仕掛け。 この頃メバルは20cm前後に成長している。 イワシを餌に釣るので、イワシメバルという。
メバルは煮付けると美味しい。 しかし、1月のシロギス船釣りもそうだが、岡ッパリで十分釣れる魚を、わざわざ船を危険な岸近くに寄せて釣らせるなんて、あるいはこんな魚のためにわざわざ大枚はたいて遊漁船に乗るなんて、良識を超える釣り方だ。 船釣りメバルなら30cmを超えないならリリースしたい。
<2月-4月> 相模湾では2月下旬となると、マダイの顔をみるのが難しい。 この頃、水温が冷たなか濁り潮が入ってくる。 すると深場にいるメダイが浅場120〜170mダチのかけ上がりへと移動してくる。 その時期は、2002年は3月初めであり、2003年は3月終わりであった。 仕掛けはイワシミンチ130号のビシ、あるいはアミコマセ80号ビシにハリスは6号 3mの1〜2本針。 瞬発力のある魚ではないので、ハリス3号でもゆっくり巻けば十分のようだ。 付け餌は、サバかイカの短冊。 釣り上げて腹を割くとカタクチイワシ、オキアミなども出てくるからオキアミもいい付け餌だろう。 タナは、ビシの位置で下から10m。 下げすぎると根懸かりすることがある。 アタリは小さく、また置き竿では釣れにくい。 手持ちで誘い続けると重くなり、かかっている。 着底後6m巻き上げてコマセを振りさらに4m巻き上げてコマセを振った少時後、ゆっくり2mほど下ろして再びコマセを振って巻き上げると 懸かることが多い。 外道にシロムツ、ドンコ、カガミダイなど根魚。 それにサバ、大アジも。 釣り場はシロムツ狙いの乗合船と同じであるから、シロムツ・カマス狙いの胴付き仕掛を持って行った
<4月-5月> 相模湾ではメダイのシーズンは終わっている。 マダイもほとんど顔を見ない。 アジ、サバ、シロギスしかない。 こんなとき東京湾口(久里浜)に行くと、乗っこみマダイのほかに、タチウオの交替としてクロダイ釣りの遊漁船が始まる。 40〜60cmと、マダイより一段大きいのが釣れる。 クロダイ仕掛けはマダイとほぼ同じだが、クロダイは目がいいので2号ハリス、針も小さめのチヌ3号とかマダイ7号を使う。 深さ10〜20mのところで、ハリス分だけ上げて竿掛けの置いて待っていると、竿先がクックーッと。 焦ってビシを動かしすぎると釣れない。
マダイの「タイの皮の酢味噌」は美味しいが、クロダイでは固すぎるようだ。 身は磯臭さが少しあるので、酒とか酢を使って調理する方法を考えたほうがよいようだ。
イサキ
<6月>2002年5月31日 東京湾口の人気のクロダイ遊船は突然に終わった。 明日からのイサキ船が翌日から始まるからだ。 イサキ船の初日は一人0-3尾程度で、芳しくなかった。 クロダイに未練がある釣人も多かったろう。 鮨やに行っても旨いネタがない、そんな季節が始まったわけだ。
イサキは、焼き物にするか捨てるか、と長く言われてきた。 決して美味しい魚とは思えないが、今や高級魚(?)として、旬には横浜のスーパーでは一尾600円くらいで売られる。 焼き物以外にどうやって調理するんだか。
その昔、神津島灯台の北側足元でヨットから大イサキを釣ったことがあったが、刺身にしたら大味だった。 相模湾では狙ったことがない。
イカ
<夏・秋・冬> 相模湾の春・初夏は、通年狙えるアジ・サバを除くと、ほかにめぼしい釣物はない。 優美な姿のシロギスに魅せられる釣人もいるので、それ専門の遊漁船も出る。
相模湾では夏の終わりから始まる青物(ワカシ、メジ)への「繋ぎ」という訳ではあるまいが、魚ではないが、夏にはムギイカ、丸イカがターゲットとなる。 イカが好きな人もいるもので、秋になるとムギイカの親のヤリイカ釣りが早川、大磯あたりから始まり、徐々に三浦半島西側の人達もやるようになる。 アオリイカを亀城礁沖や烏帽子岩沖で狙う船も出てくる。 イカ釣って何が嬉しいんだか、と思ってしまうが、釣人にはそれぞれこだわりがあるのだろう。 仕掛けもツノ、スッテ、エギとイカの種類によって呼び名が違う。
<通年> マダイ狙いの遊漁船は通年出ている。漁獲量全国NO2の神奈川県では大量に稚魚が放流されている。 釣り上げられる8割はそれが大きくなったものだ。 マダイ船は夏も冬も活況だ。 釣れても1尾。 でも一度味わった引き具合(三段引き)が忘れられなかったり超大物が上がることもあるから、また釣りに出かける。 そんな磯野波平さん型ファンが多い。
仕掛けはコマセ天秤にオキアミ餌だが、ハリスは船宿によって異なって、ウイリー仕掛けだったり、長ハリス1本針だったりする。 コマセを使うので、みんな朝早く起きて、餌が流れてくる下側のトモに乗りたがる。 正確には、風向と潮流と干満を考慮して、「潮先の座を占め」たがる。 一日釣っていると自然条件は変わってくるから、黙って左舷トモを目指すといい。 が、そこは常連様の指定座かもしれない。
1〜2月。 外道にアジ、サバが釣れることが多い。 なぜか冬場の亀城根近くにはサバはいないので、小さくても脂がのっている冬のサバも釣りたいなら二の宮沖に行く釣船に乗るとよい。
また、必ずマダイを上げたいなら、久里浜〜松輪(東京湾口)あたりの釣船を選ぶべきだう。
http://homepage3.nifty.com/heisakumaru
ヨッティンググループ Team Navi 釣行記 2002.3.30 浜鈴丸@松輪
「つり情報」2002.3.15号掲載 釣行記 平作丸@久里浜
ダイワ沖釣り大塚塾 2001.12.5 参加報告 ムツ六@久里浜
アジ・サバ
<通年> アジ・サバは、本命が釣れなかったときのお土産として釣られる。 だから、本命が釣れれば、帰り際に捨ててしまうひともいる。 「釣った魚はみな食べる」、「食べない魚は釣らない」というのが信条な人には、非常にもったいなくも腹立たしい限り。 そのアジ・サバを本命として狙う釣船は、通年どこかから出ている。 それも、1隻や2隻ではない。 アジ釣りは安全パイであり、マダイ5連続ボウズを記録したあと、ゲン直しにアジをクーラーボックス満タン釣った、というのはよく聞く話だ。
2002.5 GW、島きち丸@江ノ島からアジ・サバ船に乗った。 前日からの強風でウネリが残るなか、城ケ島沖まで飛ばした。 同行の萬治郎丸は、ウネリに耐えきれず途中で行き先変更してしまった。 快速船の島きち丸(18号船)だから航行できたのだろう。 外洋ヨットレースならよく出くわす海象だが、無謀にも遊漁船はウネリに真っ向から進もうとする。 船体がバウの部分で折れてしまうか、と思ったほどだ。 その昔ニューヨーク航路コンテナ船に乗った時、ウネリに対して30度に船首を向ける、と教えられたが。
新鮮なアジは、小さくても大きくても、それぞれ美味しい。 小さいのは、準備が面倒だが背開きにして姿寿司。 大きいのは、タタキか塩焼きがいい。 もちろん刺身も。骨は、骨せんべいにすると、美味。
アジは寒くなると130号の錘にイワシミンチの籠、針にはアオイソメをつけて、100mの底近くを釣る。 針にオキアミを付けるとサバしか釣れない、とのことだ。 底のサバを釣ると上げる途中で走回り他の釣人とオマツリをするので厄介だ。 アジを釣っていると、竿下10m未満のところにサバ、イワシが湧いて来る。 それを狙って釣るといい。
大サバは、シメサバでも刺し身でも美味しい。 シメサバは、塩2時間・酢2時間程度が魚料理店の味、それ以上時間をかけるとスーパーの味となる。 冷凍保存しておいて味噌煮という手もある。 子供のサバは、アブラが乗ってないから唐揚げにしよう。
相模湾の海底
伊豆半島はフィリピンあたりからプクプクと流れてきた、と言われる(プレイトテクトニクス理論)。 フィリピン岩盤が大平洋プレイトやアジアプレイトを引き裂いてその下に潜り込むその先端が伊豆半島という訳だ。 そのように相模湾の西側は岸から急に深くなっている。 一方、東側の三浦半島の方は比較的なだらかに深くなっていく。
相模湾の水深のベース(平野部)は約1000m。 そこに4つの山がある。 まず第1は二ノ宮沖に突き出す海中の半島の先に水深80m程に聳えるが、そこから南は一気に1000mを超える深さの崖だ。 第2は、初島・大島レースのラムライン、葉山/初島間のほぼ真ん中に、水深450mまで聳えている浅瀬。 平野部からみれば550mの高さの山だ。 第3は、初島レースの往路、小網代/初島間を4割帆走ったところにある、水深550m。 そのさらに南に、水深350mに聳えるのが第4だ。 もっと南へ下って相模湾の外に出ると水深のベースは1500mとなって伊豆大島北側の本船航路のところまで続く。 当然、深いところはゆっくり、浅いところは早く、潮流は流れる。